永久暇人のSay Hallo To Albert
いつもどおりauchに通っててふと目に留まる記述がありました。それは私の《運命は存在する。
例えばある時点の一瞬前にはもう一瞬後の事は確定している。
これを繰り返せば宇宙が生まれた時から終わる時までイレギュラーな事など存在しない事がわかる。
ただ、存在する全ての事象を人間が把握していないだけで未来はすでに確定している。 》
というレスに対する意見で、
《その理論は電子の不確定性原理により否定されている
つまり
・原子の動きを全て把握すれば全事象が予測できるんじゃね?
→・実は原子の動き自体が確率に支配されている
→確率に支配されている=確定的な未来なんて無い
てこと》
というものがありました。今回はそれについて語ろうと思います。
永久暇人のSay Hallo To Albert
私はすぐに反論するためのデータをネットで検索し始めました。
すると、私にとっては、とても驚くべきデータが見つかりました。
それはフランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスの「ラプラスの悪魔」と呼ばれる理論です
ラプラスはその自著において
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。
– 『確率の解析的理論』1812年
と語っています。
このブログを遡ってもらえれば判りますが、これは私の考えていた「運命論」と同じものです。
もちろん、私はつい昨日まで、この「ラプラスの悪魔」について全く知りませんでした。
私は興奮しながら、さらに検索を進めると、更に興味深いことが判りました。
それは上記の反論が、まさに「ラプラスの悪魔」に対する反論であったハイゼンベルクの不確定性原理でした。
この定理は、簡単に言えば「人間が観測する以上、そこに干渉が発生するので粒子の運動量と位置を同時に正確には測ることができない」「電子の動きは確率に支配されている」
というようなものです。
こんなネットの海の辺境で、ラプラスのハイゼンベルクが争うことになるとは・・・・そう思いました
更にこのラプラスの決定論は、あの有名なアルベルト・アインシュタインも「神はサイコロを振らない」と支持しています。
さて、ここで話をリセットします。
決定論者のラプラス、アインシュタイン、現代の少数派の学者
そして非決定論者のハイゼンベルクと現代の多数の学者
このように二分できる・・・・・・と普通は思います
しかし、ラプラスとアインシュタインには決定的な違いがあります。
それは「計算できる」としたラプラスと異なり、アインシュタインは「決まってはいるが人間にはわからないだけ」と言っているに過ぎません
つまり計算の可否ではなく「運命は決まっている」ことを支持しています。
私は現時点ではこのアインシュタインの意見を支持しています。
さて、この反論として、不確定性理論がありますが、
この不確定性理論の「粒子の運動量と位置を同時に正確には測ることができず、確率によってしかわからない」
という理論には、大きな穴があります。
具体例として
《ある種の実験では、「完全に同じ条件」で実験を行ったにも関らず、実験結果が同じにならず、”確率的”にのみ、どのような結果になるかが予測できる》
というものがあります。
この「確率論」が現在ではアインシュタインの理論より"常識的"とされていますが、本当にそうなのでしょうか?
私は、これに対する反論を考えるだけで、少し笑ってしまいそうになります。
――それは、いったいどの程度"完全"なのでしょうか?
気温、重力、磁場、放射線量、その程度は同じであったとしましょう
しかし、それだけで本当に完全なのでしょうか?
そこには人間の観測できない何らかの影響、つまり「隠れた変数」がある可能性は本当に無いのでしょうか?
マクロな世界では、例えばその実験は地球上で行っていますが、地球は宇宙的にずっと同じ場所にいるわけではありません。自転速度は時速1666kmで動いていますし、公転速度は時速10万kmです。
それにもし銀河系全体が太陽系から3次元方向に回転していたら?
実は宇宙全体が動いていたら?
また、マクロな世界では光子の影響もあるかもしれませんし、1959年にようやく観測されたニュートリノのように、まだ人間に発見されていない粒子の存在も0であるかどうかは不明です。
それにそれを観測する人間の脳波などの要素もあるはずです。
いったい、それのどこが"完全"なのでしょうか?それこそ"完全"に"不完全"です
また、さらにこれに対する反論として、2002年に「最も美しい実験」に選ばれた「二重スリット実験」があります。
この実験結果として、コペンハーゲン解釈、そしてエヴェレットの多世界解釈がありますが、その解釈が確実に正しいかどうかは確証を得ていません。
したがって、私はアインシュタインの決定論を支持します。
そして、やはり「ラプラスの悪魔」の定理も、正しいと思います。
